2022年もあと1日残すだけ
今年も色々なことが起きましたが時間は澱みなく流れ、明日は大晦日です。渡り鳥は、時を違わず渡り来て、渡り去っていく。今まで当たり前のことと思っていましたが、毎日のように小鳥の生活を観ていると、どうやって時季を知り、長い道程を迷わずに渡れるのかなど不思議なことが多いことに驚かされます。野鳥観察場所の、勝田橋下流の河川敷にも、12月初めのツグミを殿に冬鳥が戻ってきました。今年はアオジやカシラダカ、ツグミは何故か用心深く中々姿を見せません、留鳥のエナガもまだ姿を見ていません。そんな中、行けば必ずと言って良いほど出てきて相手をしてくれる小鳥たちがいるので、時間があればついついカメラを持って出かけることになります。
河川敷の茂みの中では”ジッ””ジッ”とアオジ、”チョッ””チョッ”とカシラダカの地鳴き声、それにたまに”ジャッ””ジャッ”とウグイスの笹鳴きが聞こえます。この小鳥たちは、声はすれど姿はなかなか現さず、写真を撮りたい身にすれば、つれない小鳥です。でもきっと厳しい自然の中で、とりわけ人間から身を護るために身につけた術なのかも知れません。それでも、ナワバリの巡視、採餌、太陽を浴び暖を取り込むためには、身の危険を冒し姿を露出するようで、これが大体午後2時半から4時すぎにかけて盛んになるようです。
常連のオジョウ(ジョウビタキ♀)、モネ(モズ雌)、ハクセキレイ
最初に出迎えてくれるのは、大体オジョウで、河川敷の入り口から少し入ったところの、木の枝で侵入者をチックしています。そしていく先々の木の枝からこちらを監視しているようです。中程のセイタカアワダチソウの茂みではベニマシコがセイタカアワダチソウの穂を啄んでいます。また、時々、木の枝からモズがこちらを監視しています。モズとジョウビタキがニアミスすると、大体の場合モズが場所を譲るようです。さらに進んでサッカーのグランドの芝ではハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリが芝の中にいる虫を採餌しています。また、4時頃川原の川船の桟橋付近にはハクセキレイの番が採餌と羽繕いをしている姿をよく見かけます。
夕日を浴び、全体が赤く染まっている
今年はまだ♂の姿を見ていない
この日は近距離(10m以内)にも拘らず機嫌良く(?)撮影させてくれた
後ろ側はハクセキレイ
羽毛のモフモフ感が可愛い
このまま地面の中にでも入っていけそう
首を窄め、羽毛を膨らませて温かい空気を羽毛の中に取り込んでいる
この後すぐ、茂みの中に
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