パート2;常磐線鉄橋下流、勝田橋から下流約2kmの河川敷および堤防周辺
周囲の風景
河川敷は、ススキ、セイダカアワダチソウ、ヨモギ、コセンダングサ、葛など、川岸にはハチクが生い茂っています。
植生がバラエティーに富んでおり、当然昆虫などの小動物も豊富と想像できます。草叢・薮に足を踏み入れることはできず、昔舗装され現在は放置されて植物に逆襲・奪還されつつある道路だけが、かろうじて我々普通人が通れる路です。
かろうじて自転車や徒歩なら通れますが草叢には立ち入れないので、観察はこの舗装路からすることになります。
ここで観察できる鳥
キジ
キジは日本の国鳥です。那珂川の河川敷だけでなく、近くの畑や田んぼでも良く見かけます。羽毛の色彩も構造色で鮮やか、光線の具合で色々な変化が楽しめる鳥です。
普段は用心深く臆病に見え、人がある距離まで近づくとそそくさと草叢に隠れます。
雌や幼鳥と一緒の時は、雄が囮となり 人(いわゆる外敵)を引きつけ雌や幼鳥をから離れ、十分引きつけたと判断(判断基準も興味あります)すると、急いで草叢に隠れます。
たまに、雄だけの時(そもそも繁殖期に2羽一緒にいることも不思議なのだが、それは今後の勉強課題として)は体の大きいほうが囮の役割を引き受けていたように見えます。
那珂川の河川敷の草叢にはたくさんのキジが潜んでいて、歩いていると突然目の前から飛び立たれることが度々あります。これには結構驚かされ !(◎_◎;)、年寄りの心臓には刺激が強すぎます(ひょっとすると心臓麻痺を狙っている密かな逆襲??)。
繁殖期は、あちらこちらで、「ケーン」という鳴き声を頻繁に聞くことができ、運が良ければ母衣打ち(ホロウチ)の姿も見ることができます。
また、極々運が良ければ、勇敢に闘う姿も見られます。
この後、右上写真の右側のキジは首をすくめ草叢に見えなくなり、左側のキジは首を上げてあえて目立ったまましばらく斜面を降り、斜面下の竹林の中に駆け込みました。河口から7.5km付近水戸側の堤防で撮影しました。
朝採餌をしているキジの家族、母鳥や幼鳥が草叢の中に隠れるまで雄は周りを警戒し、その後隠れる姿はよく観察できました。
母衣打ちはほんの一瞬なので撮影にはプレキャプチャー機能があると便利です。
青大将との闘いは、堤防をサイクリング中、河口から7.5km付近のグランドとグランドの外の道路との境の草叢で、普段ならそそくさと逃げるキジが逃げ出さずに何かを咥え引っ張り出そうとしているのが見えました。気になって、ちょっと通り過ぎたところで振り返って見てみると蛇と闘っている様子が見え、カメラをリュックから取り出し撮影したものです。キジが青大将を挑発し、青大将が反撃すると逃げるいわゆるヒットアンドアウェーを繰り返し、青大将の体力を消耗させる作戦を行なっていました。数十分間撮影をしていましたがなかなか決着が付かず、次の用事もありその場を離れましたが、今では最後まで撮影しなかったことを後悔しています。多分このようなシーンに出会えることはもうないと思います、 🔰故の失敗です (● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾。
このキジは一羽で闘っていましたが、社会性のあるカラスなら仲間を呼んで闘うのかな?、などと考えてみると興味が尽きません。
母衣打ちなどの写真;https://photos.app.goo.gl/i1S1r949EJ3YQzex8
母衣打ちの写真は、河口から7.8km付近の水戸側の河川敷で撮影しました。
青大将との闘い;https://photos.app.goo.gl/SDTa8UKqyhamvVvp8
ウグイス
繁殖期以外は草叢の中でひっそりしているが、繁殖期は羽毛の乱れも十分繕わずにソングポストを飛び回りながら盛んに囀っています。
河川敷で葦やハチクに止まり、囀りながら、外敵やナワバリの侵入者の警戒を怠らないようです。
羽繕いも囀りの合間に手早く行います。
囀り羽繕いの動画;https://photos.app.goo.gl/4aQ4z2GKHbV24of98
この時期は、繁殖期で抱卵・給餌と忙しい中での囀りになるので、羽繕いも囀りの合間に行っています。それでも、非繁殖期と比べるとボサボサで、ほとんど手入れがされていないように見えます。
アオジ
年中 草叢の中で地鳴きしていて、いるのは分かっていてもその姿を見るのが困難な小鳥です。一度だけ、偶然 開けた場所で採餌する姿を撮影できました。
アオジが開けた場所にいる写真を撮影できたのはこの時だけです。
左上の写真は、ウグイスが囀っていた葦のすぐ下にいたアオジ、囀り(地鳴き)の動画も録画できました。
アオジの囀り(地鳴き?)動画;https://photos.app.goo.gl/s1bACMiUJUdUifUM6
右上の写真は撮影日の前日(11月11日)にジョウビタキ雌がいたヨモギの茎に止まっていたものです。
本当はジョウビタキ雌の写真がまた撮影出来ないか期待して行って、アオジに会え撮影しました。
ホオジロ
非繁殖期は草叢の中で地鳴きしながらゴソゴソしているか、草叢のすぐそばの開けたところで採餌しています。繁殖期は高いところで元気に囀っている姿をよく見かけます。木や竹や草だけでなく、電線や標識ポストなどの人工物の上でもよく囀っています。
聞き做しの「一筆啓上仕り候」は有名だが、う〜んそう聞こえるといえば聞こえないわけでもないかと思う鳴き声です。「コケコッコー」と「クックドゥドゥルドゥー」の違いのようなものですね、そう思い込んで聞けばそう聞こえてしまう時もある、不思議です。
ホオジロの囀り動画;https://photos.app.goo.gl/aYEj2i8iGDydcoru7
次の一連写真を撮りながら、雄の囀りと雌の抱卵斑を見てて、雌の育雛の苦労を想像しながら、つがいの会話を想像してみました。
あくまでも勝手な想像(妄想)です、この2羽がつがいかどうかも不明です、念の為。
「いいよねあなたは、能天気に囀ってばかりいてさ!」、雄は雌の話を上の空で聞き流しています。(右の写真)
雌のお腹には羽毛のない、いわゆる抱卵斑が確認できます。
ホオジロは卵が生まれると雄は巣に近づかず、抱卵も雌だけがおこない、雌自身の餌も抱卵の合間の短い時間内に自分で採餌すると図鑑にありました。雌の負担が多すぎますね、育児休暇はホオジロの雄にも必要なのかな〜?。
そういえば、今迄写したホオジロの捕食の写真はみんな雌だけです。自分が食べるのなら捕まえたその場で食べてしまうはずなので、写真のシーンは巣に運び込む前に周囲に外敵がいないかどうか確認しているところと推測しています(この理解で正しいでしょうか?)。
左の写真では抱卵斑は残念ながら確認できない、右の写真では腹部に抱卵斑が確認できます。
ガビチョウ
たった一度だけ、一枚だけ撮影できました。
その後、一度も姿を見たことがない😥、また撮影したい対象です。
モズ
ここの8km〜7.5kmの河川敷では、よく雌のモズを見かける。モズは、枝などに止まって縄張りを監視するときや獲物を狙っている時など尾羽を回す修正があるが、雌のモズが高い枝で尾羽を回している様子を見つけると何故か雄を見つけた時より嬉しくなってしまいます。
過眼線の色が褐色でその中に薄い褐色のアイリングに囲まれたクリクリした目が上品で可愛く、全体的に雄より丸みを帯びた姿が雌の方を品よく感じさせるのでしょうか。
下の3段の写真の左側の写真は猛禽類の凛々しさを醸していますが、右側の写真は猛禽類であることを忘れさせる可愛さを感じます。
繁殖期には、つがいで囀る姿を撮影することができました。
子育てで大変なのかどちらも少しやつれた感じですが、生命力や活力を感じる囀り方でした。
その約一ヶ月後には、あどけなさが可愛い幼鳥の姿も見ることができました。
上2段の写真は同一個体だと思われます。
撮影する向きと顔のちょっとした向きの違いで、凛々しくも穏やかにも見えます😁
子育て中なのか、どちらも羽毛の手入れは行き届いていないように見えます。
雌の方は上の写真(上側2段)の雌と同じ個体かも知れません。
あどけない可愛さの中にも、凛とした姿の片鱗が見えます。
元気に育って欲しいものです🙂。
そ他 河川敷の茂み、木立の中で観察できた小鳥
カワラヒワ
採餌は河川敷の芝生などの開たところで群れて行うが、羽繕いなど休息は群れで高い木立の枝で行うのをよく見かけます。
翼の鮮やかな色彩とは不似合いな顔です😅
シメ
こちらも顔はいわゆる強面😅
ツグミ
冬鳥としてポピュラーな鳥で、開た場所で群れて採餌している姿をよく見かけましたが、今年はまだ見かけません。
川岸の木立や茂みで観察できた小鳥
アカハラ
このとき一度だけ撮影できました😊、また撮影したい小鳥です😏
ベニマシコ
このとき一度だけ2枚撮影できました😊、また撮影したい小鳥です😏
ジョウビタキ
見かけると必ずシャターを押してしまう可愛さです😁
何故か、ここで見かける小鳥は雌が多いようです、
昔話のように「お婆さん(雌)は河原へ、お爺さん(雄)は山へ・・・」なんですかね😁
川岸の木立の上で、開た場所にいる獲物を狙っているようです。
小鳥は獲らないでね m(_ _)m
芝生で観察できた小鳥
コチドリ
養生中の芝生に現れたとき撮影しました、このとき以降は見かけません。
もっとも、10月末までグランドの芝生は注意して見ていませんでした😥
タヒバリ
2021年10月31日撮影
最初はつぐみかと思いましたが、よく見るとタヒバリでした。
私にとっては初顔の小鳥です🙂
ハクセキレイ
ハクセキレイはよく見かけます、いつもは地面の虫を採食しているようですが、時々飛んでいる虫をフライングキャッチしています。
左側の写真は、アキアカネを捕食した時の写真で、偶然撮影できました😂
ここの芝生では、タヒバリとハクセキレイ、たまにセグロセキレイも一緒に採餌している風景が見られます。
もう少しすると、これにツグミも加わるのかな?
堤防の外側で撮影した小鳥
堤防の外側の田園地帯にも色々な小鳥がいます。
オナガ
オナガも数度見かけました。ベレー帽のような黒い頭、淡い青色の長い尾の美しい姿の鳥です。写真の題材に良い鳥ですが、なかなか遭遇しません。
来年は、もっと良い写真を撮りたいと思っています。
つがいかどうか、雌雄は不明です😥
左側の写真をみて、カミさんにどやされているダンナを想像するのは被害妄想??
この近くに巣がある?
ヒバリ
ヒバリは茨城県の県の鳥です。
春になるとあちこちで鳴き声を聞きますが、草に隠れていてなかなか写真を撮ることができませんでした。
田植え前の田圃、草を刈り払った堤防などでは割と容易に撮影できることがわかりました。
田植え前の田圃なので、若干草に隠れることがありますがようやく念願が叶って撮影することができました😅
勝ち残った方は飛び去るヒバリを睨んでいますが、その姿はカエルのように見える😅
冠羽が立っているのはリラックスして囀っているから??
刈り払った草の上で気持ちよさそうに囀るヒバリ
草の茎をマイクに見立て歌っているように見えるのも面白い😊
end of article
ふーっ、ちょっと(いや、かなり)長くなりすぎてしまいました。それだけこの河川敷には色々な野鳥がいるということですね😊。本当は、蝶などの写真も載せたかったのですが・・・。